江戸川区ものづくりMAP
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サイドメニュ

都内最大級の亜鉛めっき専門工場
有限会社 朝日鍍金工場
服・OEM、染色・プリント加工、後加工までをワンストップで提供する
株式会社 黒沼染工場
金属の塑性加工技術を「チーム」の力で革新する
株式会社 児玉機械製作所
柔軟性・伸縮性・通気性をもつ驚きの布ヒーターの開発
株式会社 三機コンシス
数値で表現できない感性でプラモデルの金型を製作
株式会社 秋東精工
金属の歪との格闘が驚異のカーテンウォールを作りだす
株式会社 シラヤマ
小物から大物までヘラシボリの技を幅広い分野へ
高橋絞工業 株式会社
黒色被せガラスの成功をはじめ手作りガラスの魅力を提供
田島硝子 株式会社
コントロールバルブで未来を創造する
東工・バレックス 株式会社
BTA、ガンドリル、リチップ、切削オイルは深孔加工の真髄
東洋エンヂニアリング 株式会社
「板金加工」の原点を守り、新たな殻を破る技術力
株式会社 長島製作所
蓄積した経験と、アイデアで短期間での金属加工製品化に挑む
株式会社 西川精機製作所
研究開発が命!サンドブラスト一筋
株式会社 不二製作所
フィギュアから医療補助用品まで多岐にわたる製品
株式会社 松田モデル
輝かしい実績が物語る陸・海・空に及ぶ技術
松本産業 株式会社
伝統的な染色方法で風合いを感じる製品を造り続ける
有限会社 村井染工場
株式会社 シラヤマ

金属の歪との格闘が驚異のカーテンウォールを作りだす

株式会社 シラヤマ

 住所:〒132-0035 東京都江戸川区平井2-1-8
 電話:03-3682-8355
 URL:http://www.shirayama.net/
 産業ナビリンク:http://edogawanavi.jp/shop/601253/

  • 金属と会話することで、歪の状況を知る高度な技術
  • 建築工事・橋梁工事・製缶工事における驚異の精度を平然とこなす
  • カーテンウォールに活かされる溶接不要の特許製品

【事業内容】 金属と会話することで、歪の状況を知る高度な技術

作業風景

 創業時は、スチールを中心とした製品とその技術を主として展開をしてきた。その後ステンレスやアルミ材等に関して自社特有の製品技術を磨き、スチール・ステンレス・石貼等のカーテンウォールを市場に送り込んでいる。他には橋梁工事、特殊熱押出形鋼、形鋼サッシ、各種産業機械、大型機械製缶の製造等を手掛けている。





【会社の強み】 建築工事・橋梁工事・製缶工事における驚異の精度を平然とこなす

 なんといっても建築工事、橋梁工事と製缶工事にみられる同社の施工である。同社の持つ建築工事関連では埼玉スパーアリーナ、渋谷ヒカリエ等のカーテンウォールの施行を手掛ける。橋梁工事関連では、鋼製高欄、鋼製拡幅排水溝を行い、製缶関連では、大型機械製缶、圧力容器、クレーン、免震架台、圧延搬送装置、どの工事でも高い精度を要求されるが平然とこなしている。

【代表製品】 カーテンウォールに活かされる溶接不要の特許製品

SRファスナー

 カーテンウォールの製品を止めるために溶接は不可欠であった。しかし溶接をしてしまうと金属に歪が生まれてしまう。それを改善したのが「SRファスナー」である。「SRファスナー」とは、熱押型鋼を利用した一体成型型ファスナーで、既存の溶接ファスナーに比較して精度及び強度が一段と向上しており、溶接不要であるため金属の歪が出ない。また道路幅がない橋の道幅を広くしようとすると橋の作り変えが必要かと思うが、同社の「ブリッジプラスアルファ」の道路拡幅工法を使用することで橋の作り変えはせず、狭い車道、歩道等、コストを低く抑え、短期間で拡幅し、そのうえ、軽量化を可能にしてしまう。施工やメンテナンスも容易である。

【代表メッセージ】

代表取締役 白山良一 氏

代表取締役 白山良一 氏

―― 御社がカーテンウォールに注目された理由はなにかございますか?

 1949年(昭和24年)に創業以来「溶接」にこだわりをもってきました。溶接をすることではたくさんの事業所が日本全国に多々あると思いますが、溶接を終了した後の製品にこだわったわけです。溶接する前に金属は何らかの処理をされている場合はすでに歪が生まれています。この時点で歪をなくす処理をしますが、その後溶接をすることで、金属の一部に熱が加えられたりする結果、また歪が生じます。溶接後の製品に歪がなく組み付け時にしっかり精度が出ていないと取り付けができません。その技術を向上することによってお陰様で、大手設計事務所さん、大手ゼネコンさん、お施主の方から信頼を得ることができるようになりました。その中で溶接技術が問われるカーテンウォールの枠(バックマリオン)の部分を製造するようになりました。NC機械等で作業は簡素化されましたが、最後は全部「人の技」で完成品にします。

―― 御社が過去に手掛けられた仕事の中に東京スカイツリーに関連した内容がございますが、その経緯と苦労話がございましたらお聞かせください。

 最近は景観を重視し、ガラス面を多用した建物を頻繁に目にすることと思います。そのような建物に、バックマリオンが使用され、建物そのものの軽量化を図ることが可能になりました。また建物の歪軽減にも効果を発揮します。そんな折、着工する2年前からスカイツリーを請け負った弊社のお客様から試験体の依頼を受けました。どのような材質で、どのような形状のものを使用するかいろいろ検討してきました。ほぼアイデアがまとまり、次の段階で実験を行いました。風洞試験では風速120m/sの耐久性を問われ、東日本大震災の前でしたが、耐震試験で震度7での耐久性を問われました。その結果はどちらも問題なしとの評価でした。試験を実施して部品の改良を行いました。ともに1回でパスした時点で手前味噌ですが、弊社の技術陣のレベルの高い事を証明出来ました。その技術力を高く評価していただき、東京スカイツリーの第一展望台と第二展望台を受注する事が出来ました。

―― 「SRファスナー」と、「ブリッジプラスアルファ」等の新しいアイデアの背景にはどんなことがあるのでしょうか?

ブリッジプラスアルファ

 「ものづくり」とは「現場が原点」です。自分で現場を見て回ることで改善点を見つけることもできますし、実際作業をしている従業員の声を聴くことで新たな発想が生まれ新製品に繋がっています。その中から「SRファスナー」や「ブリッジプラスアルファ」が誕生しました。本当に現場を知らずして前進はありません。月に1回行う品質会議で出席者は、年齢に関係なく屈託のない意見を戦わせていますので、その中からアイデアが生まれ、特許に結びつくこともあります。






―― 「経営理念」そして「御社の底力の源」に関してお聞かせください。

 社長訓として「社員力があるから組織力がある」を掲げています。企業は人で成り立っています。企業として世の中に貢献することは重要なことです。このことで信用を得ることができますし、それが強いては技術レベルのアップに繋がっていきます。底力に関しては、技術力、努力、誠実であると思っています。そしてお客様の信頼を得るためには、ニーズに合わせた高い品質と納期、コストの3つは欠かせません。

―― 技術の継承に関してお聞かせください。そして入社希望の若い人たちへのメッセージをお願いします。

 技術の継承に関しては、「溶接」にこだわり、先輩から後輩への継承をしています。溶接に関してのマニュアルは弊社内で作成して使用していますが、どうしても溶接後の金属の歪は文字や写真だけで伝えることは無理があります。最終的には経験を通して習得するしかないのです。若い人たちには、経験を積んでいく事でいろいろなことを学び、それが自信につながるように意欲を持って仕事に取り組んでいただきたいし、会社としてはより明るい環境、職場づくりを目指して人を育てていきます。自分で「ものづくり」の仕事をしたいと思っている若い人には、技術力の継承は当然として、5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)、報連相等を身につけて社会人として育ってもらいたいと思います。


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