フィギュアから医療補助用品まで多岐にわたる製品
株式会社 松田モデル
住所:〒132-0025 東京都江戸川区松江1-12-6
電話:03-3656-0789
URL:http://www.matsuda-model.co.jp/
産業ナビリンク:http://edogawanavi.jp/shop/602237/
- 玩具から医療用模型まで、多岐にわたる製品群
- 社員をハッピーにする手抜きをしない充実した社員教育
- 「夢」「希望」「笑顔」感動」を創り続ける会社
【事業内容】 玩具から医療用模型まで、多岐にわたる製品群
おもちゃ、ゲーム・アミューズメント、セールス・プロモーション、カー・アクセサリー、遊技機、ディスプレイ什器、モニュメントの製作など様々な業界の商品企画から原型モデル製作、機構設計、量産3Dデータの製作など、原型の製作から量産までをグループ会社で一貫して行っている会社である。現在では、試作モデル(マスターモデル)のみならず医療用模型をはじめとしたOEM商品、各種キャラクターを使った自社企画商品の製造を手掛けている。
【充実した社員教育】 社員をハッピーにする手抜きをしない充実した社員教育
同社も他社同様にハローワークを活用し、新卒採用や、中途採用を行い従業員の補充を行ってきたが、社員教育(一般常識や専門知識)にかける時間をなかなかとることができずにいた。また逆に時間があっても社員教育に投資できない日々もあった。その中で、ハローワークのジョブカード制度の雇用型訓練(有期実習型訓練及び実践型人材養成システム)を知り、このシステムを活用する。すでにこのシステムを使用し、採用した社員も活躍の場を広げている。
【数年後の会社の姿】 「夢」「希望」「笑顔」感動」を創り続ける会社
経営理念である「夢」「希望」「笑顔」感動」を創り続ける会社として、玩具のみならず、パチンコ・パチスロの機器を設計から完成品まで手掛けてきた。培った技術力と最新技術のデジタル化を融合させて、今まで考えつかなかった業界へのさらなる進出。そして「72グループ」体制のもと自社ブランド製品の拡大を実現している会社である。
【代表メッセージ】
代表取締役社長 松田武 氏
―― いろいろな事業に取り組んでいらっしゃる御社ですが、現状に至るまでの経緯をお聞かせください。
40年前になりますが、木型の会社として創業しました。ガラス、陶器、自動車の木型の製作を主にしていました。その後プラモデルの製作に力を入れ、ガチャガチャのブームなったころからロウ型も製作するようになり、時代の流れの中でCADの必要性を感じ、設備投資をしました。その関係でパチンコ・パチスロのデザイン等も受注することができ多岐にわたってきました。それと並行してグループ会社を立ち上げ、量産対応にも呼応してきた次第です。現在主流は玩具系が5割程度占めていますが、最近では製薬会社さんからOEMで宣伝用の商品、医療模型の製作、広告業界からは1点ものの試作、その他ノベルティグッズ等の注文をいただき製造しております。
―― 社員教育に力を注いでいる会社とHP等よりお見受けしました。雇用型訓練に関してお聞かせください。
従来は職人の会社としてのイメージが強かったのですが、従業員数が増えてきましたので3年ほど前から雇用型訓練を開始しました。それと同時にハローワーク側からジョブカードのシステムを確立したいということでお手伝いをさせて頂きました。雇用型訓練は、人として社会人として身に着けておく必要がある項目を学ぶ内容になっています。具体的にお話しますと、弊社入社希望の方に、試用期間中、平行して雇用型訓練を受けて頂き、その訓練内容はジョブカードに記載されていきます。雇用型訓練が終了した段階でジョブカードには、終了した訓練がすべて記載されています。その内容そのものは弊社を対象とした内容ではなく、他社に行っても通用する内容になっています。試用期間と訓練が終了した段階で、当人の意思を確認します。お互いに問題がなければ入社していただきますし、食い違いがあった場合は、他社に入社することになります。おかげさまで、弊社で行ったケースでは全員が入社していただきましたので、大きな成果に繋がりました。現在でもこの制度を取り入れております。背景としましては、弊社の場合は個人個人で技術を磨いてきた職人の会社から、人として社会人として自己を磨いていける体制の必要性を感じたからです。弊社にとっては一人一人の考え方や思いが行動に出ることで良くも悪くもなってしまうケースがありますので、「ものづくり」でいい製品を造ることは当たり前ですが、「ものづくり」だけでなく、それに伴って会社を一緒に作っていく事が大切であると考えています。
―― 松田モデルと「72グループ」の関連性を教えてください。
松田モデルは今まで主にOEMで製品を造ってきましたが、新たに自社ブランドの製品も手がけていこうという目標を掲げて5年ほど前に「72グループ」を立ち上げました。インターネット上での販売も行っておりますが、今現在は、本屋さんとタイアップして限定品として「72グループ」の製品販売をさせて頂いております。自社ブランド品を販売するまでの過程では、短納期のあることが必須となりますので、「72グループ」内で業界屈指である50名の原型師体制をとっています。
―― 3DCADの経験者の募集をしておりますが、御社の力点を置く作業としてこの仕事に注目している点をお聞かせください。
今までは手作りの製品が多かったわけですが、時代の流れに合わせてアナログからデジタル化への必要性がありました。3Dプリンターがあっても、3Dデータがないことには機能しません。弊社としてはそのデータ不足を改善するために、3DCADの経験者を採用することでデジタル化し3Dデータを充実していく事にしました。CADといいましても設計する人とデザインをする人が違っていますがトータルしますと、パチンコ関連で22名、玩具関連で12名おります。これでもまだまだ不足している現状です。
―― 今後の社員育成に関してお聞かせください。
社員教育の中で、自立自責型の社員を育てていくことが目標です。一人一人が時代の流れを読み取って考えて行動できるようにしていきたいと思っています。そして、今の環境に満足するのではなく、よりよい環境に自分たちで変えていく意気込みのある人を育成していきたいと思っています。